0.1%の「伊丹万作」99.9%の「斉藤和義」
どんなに経済が発展し豊かになろうと、数万人という国民が故郷を一瞬にして失う、などということが許されるわけがない。そんなことが起こるくらいならいつまでも発展途上国であり続けていた方がましだ。菅さんが口を滑らせたこと(20年住めない云々)が事実なら日本はどこかで重大な間違いを侵したことになる。
それを視覚的に証明してくれるのが下記の図だ。
http://sites.google.com/site/hamaokareport/earth
この分布を見れば「日本だけが無謀な判断をしている」のは一目瞭然だ。世界の他の国は健全な判断をしている。
犯人ははっきりしている。官僚と財界と政治家と学者の「私欲」だ。おそらくこれから犯人探しが行われるだろうし、絶対に責任を取らせたい、と全国民が思っているはずだ。僕も思っている。
しかし、「国が間違った判断をして突き進み、国民はそれに従うしかなかった。」
という経験は、実は日本人は過去に一度している。言うまでも無く第二次世界大戦だ。そして、放射能によってそれは終焉を迎えた。「戦犯」が裁かれ、国が歩む道は修正されたはずだ。
今再び、放射能が「道が誤ってる」と言っている。
はたしてこれは一部の俗物達のせいだろうか?僕達はなぜこんなにも大きな間違いを再び繰り返してしまったんだろうか?
その疑問に対し、友人がひとつのヒントを教えてくれた。
http://anond.hatelabo.jp/20110413222428
伊丹万作による昭和21年(1946年)8月の文章だ。
僕が漠然と感じていたことを明快に指摘してくれている。にもかかわらず、日本人は同じ過ちを繰り返した。どうすれば3度目の過ちを避けられるのだろう。その答えは東条英機を探し出し責任をとらせるだけでは決して勝ち取れないと思う。
震災後の日本人の規律正しさは世界から称賛されたし、僕達はそれを誇らしく思ったりもした。しかし「集団行動を重んじ、自己主張を抑制する。(あるいは自己主張を持たない。)」という国民性が今回の原発事故の根幹に流れていることを考えると、「誇らしさ」など瞬時に消え去ってしまう。
さて僕が言いたいことはここからが本題だ。
国民性というものは簡単に変わるものじゃない。そして、規律正しくとも「私欲」は皆持っているのだ。「私欲」は誰にでもあり、日本人だけが欲深いわけではない。しかし、日本人はそれをコントロールできなかった。しかも日本人だけがそれを2回繰り返してしまったのだ。
僕達はこの国民性の弱点をよく理解する必要がある。そして、その上で「3度目の過ち」が起こらないような社会構造へと根本的な修正をする必要がある。
伊丹万作は
「一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。この意味から戦犯者の追求ということもむろん重要ではあるが、それ以上に現在の日本に必要なことは、まず国民全体がだまされたということの意味を本当に理解し、だまされるような脆弱(ぜいじやく)な自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。」
と言っているが、「伊丹先生ごめんなさい。やっぱり僕達だまされちゃった。」と言うしかない。民衆というのはどこまでいっても愚かなのだ。そしてそれを自覚できないのだ。ということを、国の歩む道を定める人は知っていてほしい。
少し考えればこの原発依存社会を誘導してきたのは自民党政権であることは明白だ。にもかかわらず、民主党の対応がへどろもどろだというだけで、再び自民党に投票してしまうほど民衆というのは愚かなのだ。漢字も読めないし、英語もしゃべれないし、本も読まないし、僕達ダメダメなんです。
「原発を即時全廃し、「私欲」の付け入る隙のない行政の再編を行う」ことを総理大臣が表明しない限り、日本人は前を向けない。
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