2006年06月23日
一生懸命で悪いか!

僕が先生の演奏をはじめて聴いたのは1981年の秋頃だったと思う。メンバーは森山威男(ds)井上淑彦(ts)榎本秀一(ts)望月英明(b)というカルテット。時代的にまだコルトレーンの余韻が色濃く残っていた。森山4の演奏はモード主体の極めて緊張感に満ちた超真剣勝負。今のようにリラックスしたユーモアがこぼれるようなステージではなかった。板橋文夫は既にグループを去っていた。
その演奏をはじめて聴いた時の驚愕は今でもよく覚えている。とても言葉では言い表せられないが、その日から25年経った現在まで僕の「神様」は先生ひとりだ。確かに超人的なテクニックだ。猛烈なパワーだ。しかしなんと言っても僕達の心に迫るのはその「真剣さ」だろう。まさに命を削って表現しているように見えた。一生懸命!
初めて聴いた時36歳だった先生ももう61歳。昔は傲慢だったそうだが今は別人だ。先生のことなどまったく知らない「ロックドラムやりたいんすけどー」みたいな超初心者にもすごく丁寧に穏やかに教えてくれる。
近くに森山威男が来たら、必ず、行くべし。
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Posted by ドラマーな建築家 at 00:58│Comments(0)
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